
最初の15mの5.12のフィンガークラックは余裕を持って抜けた。悪い体勢のまま15秒ほど休んだ後、核心部のハングに挑んだ。クラックに手をねじ込んでいく、呼吸ができないほど厳しい動きが連続する。そしていつものところで力尽き落ちた。何度トライしてもいつもの箇所で落ちてしまう。僕にはこのルートを登る能力があるように思えるのだが何かが足りなかった。今日まで10回以上全力でトライしたのに。今まで面倒なアプローチに付き合ってくれた2人に感謝しつつ下りることにした。」
これはアメリカクライミング最終日の日記です。悔しさが残る旅でした。今も時々登れなったルートのことが頭に浮かびます。



