Text:Kazutoshi Ota Photo:Ryohei Kawamoto
EBY637BLUENOTE⁺stove
「Ti 400FD Cup」「Ti 400 NH」に
燃料ボトルまで収まる燃焼システム
「Ti 400FD Cup」を中心としたシステムの中で軽量化、高効率化を追求したストーブは、ゴトクを使用しなくても運用可能で、「Tiアルコールストーブ」とゴトクのセットに比べて半分以下の13gの重量。「Pre-Heating plate」を使用しても20gで半分以下の重さと体積です。
カップラーメン1つ分330mlのお湯を作るために必要な燃料は15ml、5分未満でお湯が作れます。
「Pre-Heating plate」を使用すれば、本燃焼のタイミングを計る必要はありません。
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EBY254Ti アルコールストーブ
販売開始から13年を迎えるストーブ
それまでのアルコールストーブの常識を覆すような高火力を実現することが第一の目的でした。
アルコールストーブはどうしても火力が足りず、カップラーメン1個分のお湯を作るのに時間がかかっていて、『ガスストーブでお湯を沸かす人が食べ始める頃にようやくお湯が沸くかどうか?』というのが実状でした。
時間をかけて調理するなら良いのですが、フリーズドライが進化していた当時はお湯を沸かすことが第一の目的という人が増えていたので、ガスストーブに負けないくらいの高火力をアルコールストーブで実現するために、当時の開発担当は試行錯誤を繰り返し、2段の燃焼孔を持つこのデザインが生まれました。
お湯をいかに早く沸かせられるか、そのための知恵の詰まったアルコールストーブです。
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EBY247SUS Alcohol burner
長時間燃焼モデル
燃焼時間を稼ぐために大き目のタンクを備えたモデルになります。
120mlのアルコール燃料を一度に呑み込み燃焼時間が稼げます。
別売の「SUS フレームアジャスター」を使えば燃焼時間はさらに増え、弱火でじっくりと煮込むことも出来ます。
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湯沸かしに必要な全てを400FDの中にBLUENOTE⁺stove
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Text:Ryosuke Naka Photo:Ryohei Kawamoto
ALL IN 400FD
いい感じの木陰、座りの良い石。眼前にはジンクリアの水が流れ、ヒラキに見えるイワナがライズしている。そんな場所で「アイツにはあのフライだな」なんて考えながらカップラーメンとオニギリを食う至福の時。
そんな時こそ、この「BLUENOTE⁺stove」の出番です。
「Ti 400FD Cup」の中に、ストーブ、風防、ライター、プレヒートプレート、さらに燃料ボトルまでネスティングできるので、収納スペースの少ないフィッシングベストや、10L以下の小型ランパックなどに”湯沸かしセット”をパッキングできます。
「Ti 400FD Cup」への収納を第一義に考えたこの「BLUENOTE⁺stove」の開発は「この小ささでどこまで出来るか」というチャレンジでした。 限られた燃料注入量で、無駄のない高効率な燃焼を求め、素材、構造、燃焼孔の大きさ、孔位置の割り出しなど、試行錯誤を繰り返し、1回の燃料注入(最大15ml)で、約300mlのお湯を沸かせるスペックにたどり着きました。綺麗な青い炎で燃焼するのは、高効率で燃焼している証です。
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「BLUENOTE⁺stove」はゴトクを必要としない
サイドバーナー式です
本燃焼に移行してからカップを直接ストーブに乗せるのですが、その本燃焼の判断が、炎の見えない日中はなかなか難しいことがあります。そんな時は、この「Pre-heating plate」の出番です。
プレートの溝に燃料を少量注ぎ、そこに点火することで本燃焼を確認せずに、水を入れたカップを置くことができます。
(条件次第では、カップを置いてからの点火も可能です。)
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Under 100g set
- BLUENOTE⁺stove (EBY637)13g
- Pre-Heating plate (EBY638)7g
- Ti 9G Windshield(EBY653) 9g
- Ti 400FD Cup(ECA530) 50g
-
mulTidish (EBY280) 13g Total 92g
ついに100gを切る湯沸かしセットが完成しました。
「NPクッカーケース 400FD」31gと燃料30mlのボトルを入れても約150g。卵2個程度の重さです。
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BLUENOTEな炎
なんだかJAZZYな響きの商品名
ジャズの名盤、名演にその場の空気を変える力があるように、この小さなアルコールストーブにもユーザーの琴線に触れるブルージーな感覚をもたらすパワーがあるから。
なんてスカした意味で付けた商品名ではありません。
10本のBlueの炎が手のように広がり、カップの底を撫でまわすからBlueのTe 『BLUENOTE』です。
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Text:Kazutoshi Ota Photo:Ryohei Kawamoto
ECA623T0.3 triveTi
究極の軽量化とコンパクトさ
燕の職人の技を堪能してください。
重量わずか3.5g。「TriveTi」から約10g、73%の軽量化。
固形燃料を使用すればこのゴトクと「Ti9g Windshield」でお湯を沸かすことができます。
カリカリの“グラムカッター”の皆さん、楽しんでください。
「Ti Demitasse 220FH or NH」に収納可能。
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EBY258チタンゴトク TriveTi
燃焼効率とコンパクトさ
上に載せるPOTのサイズを気にしないで、使うならやっぱりこちらのゴトクです。400サイズのカップに収納出来て、燃焼効率を高めるためにサイズは可能な限り高めに設定しました。
アルストのゴトクとしてだけでなく、単体での使用も考慮したデザインは単独で火器として機能します。
固形燃料やジェル燃料など、幅広く使い勝手の良いゴトクです。
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EBY253ALストーブ用チタン十字ゴトク
元祖十字ゴトク
「チタンゴトクTriveTi」の出現でその役目を終えたと思ったのはどうやら一部の人間だけでした。
低重心、受け幅の広さ、安定感、は元祖「チタン十字ゴトク」の方が勝っているので、こちらも引き続き熱い声援を受けております。
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Text:Kazutoshi Ota Photo:Ryohei Kawamoto
エバニューとして最軽量の十字ゴトク!
重さはたったの3.5g。従来の「チタンゴトク TriveTi」から73%(約10g)もの軽量化を実現しました。燕の職人技の結晶です。
この 「T0.3 triveti」が誕生したことで、最軽量の燃焼システム重量が更新されました。
熱源を”固形燃料”とすることで、ゴトク3.5g、フーボー9g、固形燃料4g、合計16.5g +カップの重量でお湯が作れます。
「Ti Demitasse 220 NH」30gの中にフラットに収納できるます。一緒に「Ti9G Windshield」と固形燃料を納めれば、ついに50g以下の燃焼システムが完成!
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4gの固形燃料で200mlのお湯が作れます。
一番小さな固形燃料(4g)で200mlの水が温まります。(ボコボコと沸騰まではいきません)
2つ(8g)で約300mlのお水が沸騰するので、インスタントヌードルを食べることも可能です。
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温かい飲み物の重要性
疲れ切った身体や冷え切った身体、かなり追い込まれた状況で口にする”温かい飲み物”の有難さは実際に体験した人しか分からないかもしれません。
固形物が口を通らない状況で、温かい飲み物で回復する場面を目にするたびに”軽量・コンパクトな火器セット”の重要性を感じてきました。
もしもの時のバックアップとして、今回の新製品は選択肢の一つになるのではないかと自負しております。
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炎を活性化
HONOAKARI社の持つ特許構造をベースに、
「Ti Mug pot 500」「MP500 Flat」にすっぽり入るように設計。
燃焼工学を用いて綿密な計算のもとに
配置されたフィンが炎を旋回させ、加熱効率を高めます。
旋回炎は燃焼に伴う熱エネルギーを放射熱にシフトし
(青い炎が輝度の高い赤い炎に変化)より一層の加熱効率化に寄与。
さらには、COの発生を抑制します。
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アルコールストーブをより手軽に。
組み立ては必要ありません。アルコールを入れて火をつけるだけ。
ゴトクさえ不要です。
地面の凹凸をひろいにくくした3本脚、溶接により一体化した構造で
ガタつきを防ぐなどスムーズなアルコールストーブ運用の為の工夫を盛り込んでいます。
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「MP500 Flat」に全ておさまり、超軽量。
アルコールを入れても200g以下。
しっかり温かい物を作って食べるハイキング、釣行、
極寒の外岩ボルダーでのティータイムに。
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アルコールストーブを使うなら“フーボー”は不可欠
アルコールの炎は風の影響を盛大に受けるので、風のある野外では風除けのための風防が不可欠です。
エバニューでは3種類の風防を用意して皆さんのニーズに合わせた商品を提案しています。
EBY653Ti9G Windshield
シングルユースの孤高の人
元々は下の「Tiフーボー」です。「BLUENOTE⁺stove」の誕生によって、組合せないで1枚使いの商品として新しく発売を開始しました。
サークル上に組立てて使用するのも良いのですが、組合せないでザクッと使うことも多いです。
空気取り入れ用の三角の窓の位置は風の条件によって変えています。
風が強い時には窓を上に、風が無いような時は窓を下にして酸素の供給を増やします。
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EBY246Ti フーボー
すべては「Ti 400FD Cup」のために執念の結晶
火力も、物理的な高さもあるストーブに対応するため、2枚のフーボーを組み合わせて使用します。
ご存じない方もいるかもしれませんが、この「Tiフーボー」の入っているケースは食品衛生基準をクリアした立派な器で、100℃のお湯に耐えられます。
「NPクッカーケース 570」にこのケースを入れてここでカップヌードルリフィールを食べると、キレイなカップでコーヒーが飲めるんですよ!
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EBY643/644VESUV Windshield
チェコからやってきた
エバニュークッカー専用フーボー
ゴトクの機能も兼ねており、POTの中にこのフーボーとアルストとライター、燃料ボトル、カトラリーがまとめて収納できます。
アルストの熱エネルギーが余すことなくすべてPOTに集中するので燃焼効率が非常に高く、他のフーボー使用時よりも少ない燃料で早くお湯を沸かすことができます。
2021年からテストを兼ねて3,000mクラスや冬期の雪の中で使いましたが、お湯が作れない状況は今のところ一度もありません。
このフーボーなら縦走でアルコールストーブを使っても問題ありませんでした。
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熱効率を高める究極の風防
熱を逃がさずに如何にポットに炎を当てるか。これを突き詰めたのが「VESUV Windshield」です。下部の吸気穴から酸素が取り込まれ、アルコールストーブの完全燃焼を促し、発生した炎が完全にポットの底をとらえる。燃焼中に内側を覗くと、そこはまさに火焔地獄。ベスヴィオ火山が噴火したかのようです。
耐風性が高く、熱を無駄なく使え、ゴトク要らず。構造的にポットを載せると安定感が高まる。そして沸騰が早い!軽い!寒くても大丈夫。
風防とはこうあるべきです。
風や気温の影響を受けにくく、安心してお湯を沸かすことができるアルコールストーブシステムは、手軽さにおいてもこのVESUVを上回るものはありません。
EVERNEWが自信を持ってオススメするサードパーティ製風防です。
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「Tiアルコールストーブ」に最適化された構造
「Ti アルコールストーブ」の特徴を踏まえ、その実力を最大限に引き出せるように吸排気穴を設計しています。
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1. チタンアルコールストーブでの使用
ストーブの下が地面から離れるので、
- 冷たい地面の影響を受けにくくなる
- より多くの酸素を取り込めるようになる
- チムニー効果を期待できる
などの利点があります。
まさに、「Tiアルコールストーブ」の性能を最大限に引き出すスタンドと言えます。
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2.固形燃料での使用
「スタンドDX用パワープレート」を下部にセットして固形燃料を置き、点火するだけです。
「日帰りでお茶しか沸かさないから、固形燃料でいいや」といったシチュエーションに。
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3.小枝での使用
- 燃料が無くなってしまいピンチの時
- ワイルドな気分の時に
松ぼっくりや、白樺の樹皮、枯れ草、枯れ枝、文庫本の読み終わったページを継ぎ足しながら燃やします。
少々のテクニックは必要ですが、400cc 程度のお湯であれば、十分に沸かすことが可能です。
※焚火が禁止されている場所では使用厳禁です。
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