ポタラ北壁の成功後ボーとする日々が続きましたが
2005年8月25日
ポタラ北壁の成功後ボーとする日々が続きましたが、久しぶりに山に行きました。先日、北アルプスの蝶ケ岳に登ったのです。僕が蝶ケ岳と言うと不思議に思う人も多いでしょう。実は目の不自由な人達、そしてその仲間の人達との登山でした。僕も妙子も始めての体験だったので、最初は不安もありましたが後半には驚きと感動が連続する登山になりました。
このグループ(NPO法人山仲間アルプ)には、生まれながら目が不自由な方、あるいは大人になってから何らかの原因で見えなくなった人などさまざまです。彼らに共通しているのは僕らよりも全身で深く山を感じ、時には山々を眺めているように思えました。僕は、ある男性に気軽に「雪渓が見えた。霧が深くなった。」と言ってしまいました。後々もっと詳しく説明すべきだったと後悔もしましたが、あんがい僕よりも雪渓も霧も見えていたのかもしれません。
また彼らの歩く能力についても驚くべきものを感じましたが、それについては、ぜひこの様なグループに参加し実際に体験してみてください。まずビックリすることは間違ありません。本当は僕達の今までの体験などを伝える趣旨で行われた登山だったのかもしれませんが、結局、逆に彼らから山に登ることについて学ばせてもらったと思います。僕達はサポートするのではなくサポートされ、最終的には共に楽しく遊んだのです。
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