「できればクライミングだけをしていたい」

2005年10月17日

最近、雑誌に出たり、人前で話したりする機会がやたら多くなったような気がする。何か偉そうで自分自身でも嫌気をさすことがある。
「できればクライミングだけをしていたい」
このような複雑な心境になったのも次の目標が明確に見えていないからだろう。では、このような仕事はすべて断れば良いか。実際はあまりにも暇な生活が続いているときには、知らない人と話すことは良い刺激になるのも事実だ。どの仕事を受け、どれを断るか、これが難しいところだろう。ネパールの氷壁、ニュージーランドの山々、アメリカのミックスルートなど、わずかに次が見え始めているので、このような心境も、まもなく解消されることだろう。

自分自身の事よりも気がかりなのは、何度も訪れた事もあるパキスタンだ。知人もたくさんいる。彼らには、あまりにも不幸が続いているような気がする。いつになったらトレッカーやクライマーが沢山訪れる国に戻るのだろうか。

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