今朝見つけたカミキリは生まれたばかりなのか、歩き方がヨタヨタしていたが、羽根を広げたり閉じたりして、短い生涯のはずなのに飛ぶ練習をしているように見えた。動植物はあまりにもいつもと変わらない。それらを見ていると生きているだけで素晴らしいなと実感する。
今まで30年以上登り続けてきわけだが、登ることへ疑問を感じたことはほとんどなかった。だが今回の一連の出来事から、個人の趣味とは言え、あえて冒険を繰り返すことは生き物として正しくない行為なのだろうとは感じ始めている。まして社会のためにも地球環境のためにもプラスになると思えることはほとんどない。
多分これを読んでいる方の中には3月11日以来、山へのモチベーションが湧かない方もいるだろうが、それも仕方がないことなのだろう。もちろん僕は人生の重要な要素でもある登ることを、これからも続けていくだろうし、現在も相変わらず面白く感じる。だけど今までとは違う気持ちの変化が起こってしまうかもしれない。しかし、それも良いのだろうと思う。