先月下旬は北海道の雷電海岸でアイスクライミングを楽しみました。
北海道のアイスは７年前の層雲峡以来ですが雷電海岸は標高の低い場所で登るためか、あるいは海流の影響か、気温が高くクライミング中も－５度くらいでしょうか。
初日は４ルンゼ、３ルンゼの２本、２日目は見栄えのする、格好の良い１２０ｍほどのナイル川、最終日は２ルンゼと、僅か３日間でしたが主要なルートも登れ、充実した時間を過ごしました。
印象に残るのは何といっても景観で、ビレー中振り返ると黒い海が広がっていたことです。
初日は久しぶりに講演をしました。とても立派な会場で多くの人の前で話をしましたが、はたして何時から自分はそんなに偉そうな立場になってしまったのか少し考えてしまいました。
翌日は本来の目的？講演を主催してくれた方々と大山北壁を登る予定でしたが、悪天候のため残念ながら一般コースからの登山になりました。
全く何も見えない頂から下山に移ると、強風のなか果敢に頂を目指す多くの登山者に出会いました。それを見ていると北壁のことが少し心残りもありましたが、何故か幸せな気分にもなりました。