夕方6時、テレビを見ながら夕飯を食べているとき、気配を感じて外を見ると電柱に猿が1匹座っていた。

見つめ合うこと1分、少し安心したのか、こちらに顔を向けながら電線を一歩一歩と渡りはじめた。そこで、わざと意地悪して素早く障子の蔭に顔を隠すと、猿は立ち止まり僕の表情を伺おうとしてゆっくりと後ずさりする。まるで心理戦の駆け引きのようで面白い。もう一度「グミを食べても良いよ」心の中で呟いてみても、猿はその場から動こうとしないが表情は幾分和らいだ。すると突然、電柱の後の木がわさわさと揺れだした。

数分後、視線を気にせず食べさせてやるために、カーテンを閉めようとした瞬間だった、僕の動きに驚いたのだろう、偵察猿を残し、奴らは林に戻ってしまった。

山で自慢する成果もないので、今朝の釣果です。妻5匹、僕2匹・・・
