ページをめくった瞬間・・・
2015年3月19日
ページをめくった瞬間、8000メートル峰の膨大な歴史が詰まっていることを理解した。もしかしたらヒマラヤに興味を持っている人でも引いてしまうかもしれない文量だ。池田常道と言えば、僕らの世代では「岩と雪」の編集長としての姿である。チャンガバンサウスバットレス、ヒマラヤンサミット、オクトパシーの記録などは何度も読み返したものだ。編集後記の「遠征クライマーよ岩登りをしよう」「冬季登攀はどこへいったか」「固定ロープは手すりにあらず」などにも考えさせられ影響を受けた。山歩きさえしない氏が、何故ここまで極端な分野のジャーナリストになったのか、その辺も興味はあるのだが・・・とりあえず新書シリーズでは池田さんの「現代ヒマラヤ登攀史」は、僕が書いた「アルピニズムと死」よりもアルパインクライマーの生きざまを語った本としては断然素晴らしく思える。アルパインクライマー達の高峰への情熱を改めて感じさせてくれる内容だった。
伊豆の島では大島には一度、素晴らしい岩を持つ三宅島には数度訪れていたが、先週初めて神津島に向かった。知人に泊る場所も提供していただき、食事まで御馳走なり、3日間の短い滞在ではあったものの満喫できた。海岸に転がる岩を適当に選びボルダリング、体を斜めにしないと歩けないほどの強風のなかの天上山、荒波の磯での釣り(釣果なし)すべて面白かった。暖かくなり泳げる時期になったら、シュノーケリングセツトとクライミングロープを持って再び訪れたいと思う。
15年以上前、下部だけで遊んでいた奥多摩の高さ5メートル以上の巨大ボルダー、最近頻繁に出かけては掃除し、試登し、勇気を振り絞ってロープを付けずに登ったりしている。
来月あたり多くのルートが完成するかもしれない。
記事一覧へもどる