久しぶりに大きなホールバックが活躍している。
2015年10月23日
久しぶりに大きなホールバックが活躍している。
畑の側面を鍬などで一部削り、土砂をホールバックに詰め、空き地に捨てに行くこと20回以上、一度に25㎏を平均して運んでいるので、すでに500㎏も運んだことになる。
息は切れ、腿には乳酸がたまる。まるで若い頃の雪山へ向けての歩荷訓練のようだ。
このホールバックを買ったのは今から20年前の1995年の春だった。その年、このバックに沢山の食糧、水、そして寝袋等を詰めヨセミテ渓谷の象徴的な岩壁、エルキャピタンを登った。サラテ、ロストインアメリカ、両ルートとも厳しいフリークライミングと人工登攀だった。
それ以来、ブブリモティン南壁、ソスブンタワー、ビャヒラヒタワー南壁、ポタラ峰北壁、オルカ峰などのビックウォールをこのバックと共に50日以上過ごした。
単独で登っている時などは、太ったパートナーのように親しみを感じたものだ。またヒマラヤ遠征でもパッキングが楽なうえ、乱暴に扱っても壊れないのでベースキャンプまで頻繁に使用した。
生地が丈夫なので、アイゼンを装着したまま蹴飛ばし 雪の斜面に転がしながら山を下ったこともある。
現在、小さな4畳半ほどの小屋を金を使わずに作ろうとしている。基礎が出来るまでの間、ホールバックは活躍しそうだ。
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