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積雪期の富士山には本当に数多く登っている。昔の強力の仕事を含めると250回?270回?記録を残していないので解らないが・・・
5月上旬、妻と二人で富士宮口からのんびりと山頂へ向かった。その日は風も穏やかで雪も丁度良い硬さ、3時間ほどで頂に到着すると、春らしく南西風が少しだけ強まってきた。
5月中旬、友人2人と共に頂上の火口の氷を登りに行った。昔からクライマーには知られているサミットフォールは残念ながら上部の氷が形成されていなかったが、以前から気になっていた90メートルの氷は美しく出来上がっていた。稜線付近からの落石が少々気になる氷のラインではあるが、その日は偶然にも気温が低く曇っていたのでチャンスだった。日本最高所でのアイスクライミング、短いながら充実した時間を過ごせた。
5月下旬、富士山のバリエーションルートとして知られている?大沢崩れ右岸に行った。山頂でテント泊が出来るようにと、可能ならば再びアイスクライミングを試みようと、少々重い荷物担ぎ登った。当初想像していたのは程良く雪の付いた岩場を快適にサクサク登る予定だったが、実際は連日の高温のためか雪は少なく脆い岩が目立った。しかし人気が全く無いなか、荒々しい大沢崩れを眺めながら頂に向け呼吸を乱していると、冒険しているな~と少しだけ感じてしまった。
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