長雨の合間に登った印象に残る瑞牆のボルダリングと北岳の登山
2017年10月30日
長雨の合間に登った印象に残る瑞牆のボルダリングと北岳の登山。
瑞牆大橋のルーフクラックボルダー、子供が遊ぶ隠れ家の様に小さい横穴のボルダーに人が訪れることは少ないだろう。久しぶりにマットを担ぎ斜面を下りてみると、物好きはいるものだ、点々とチョークの跡が残っていた。昔々、横穴の出口付近だけで遊んだことはあるが、最奥からスタートすると三段と言うグレードが付けられている(僕の今までの最高は初段)。
早速、丈夫で動きやすい加藤文太郎Tシャツに着替え穴の奥まで入る込みトライ開始と思いきや、いきなり動けなかった。狭く胸がつかえる。ワイドクラックのテクニックを駆使してズリズリ、3センチ進んでは力尽きて落ちる。同じことを3回も試みた頃には膝は剥け血がにじみ出したのでテーピングをする。胸板が厚い人は不可能だろうと思われるムーブでズリズリ。朝9時にスタートして昼が過ぎた15回目のズリズリでやっとフィストジャムが決まる個所までたどり着いた。
ここに決められれば成功間違いなしと思っていたが、酷使した身体での最後のシンハンドでのムーブが、とても辛く全ての動きを通すことは難しい。午後4時も過ぎ気温も下がりはじめ、ラストと決めて再度穴に入り込む、20回目? ズリズリで身体が悲鳴を上げる、フィストを決めて冷静に足を処理しシンハンドへ、何故ここまで落ちなかったのかが不思議だった。しかし最後は限界寸前、その状態で力を入れたら左肘を痛める可能性もあったが諦めるわけにはいかない。岩の頭にズリ上がった時は本当に息は絶え絶えだった。
恒例の?地元奥多摩の人達とその知人との登山。今回は北岳。はたして北岳を僕は何回目になるのだろうか、有名なバットレスには若い頃何度も登っている。
そもそも初めての登山が北岳だった。今から40年以上前の小学生、山頂近く、小雨のなか固形燃料で温めた豚汁が美味しかった、下山では道が崩れたためバスが運休で、広河原から夜叉神まで雨の中歩いたが、ヘッドライトを持っていなかったのでトンネルの中が不気味だったのを覚えている。白根御池小屋から足を骨折した女性を背負い広河原まで下ったこともある。あれも25年くらい前だろうか、その女性からは今でも年賀状が届いている。吹雪の中バットレスから雪崩に怯えながら下降し芦安まで歩きとおしたこともあった。
今回の北岳登山、天候に恵まれ久しぶりに雄大な景色を堪能でき、日本の山も捨てたものじゃないと感じた。
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