奥多摩生活28年
2020年2月17日
奥多摩での生活も28年になる。
凍傷の傷が癒えていない妻と富士山での骨折で松葉杖姿の僕は家を探し回った。運よく渓谷沿いの小さな家を借りることができ、そこに13年間過ごすことになる。河原でのボルダリングは日常で、週に3日はヒマラヤ高峰登山のために息を切らせ御前山に走って登った。薪を入れ釜戸で炊くご飯は美味しかった。甲虫やムササビが夜中に飛んできてくれると感激した。
倉戸山の麓の日の当たる尾根に移ってからは15年になる。凍傷後のリハビリクライミングでは大いに苦労したが充実した日々でもあった。渓流釣りも始め近所で34㎝の岩魚を釣ったのは自慢だ。ランニング中に怒った母熊と可愛い小熊にも遭遇したのは10年前だ。奥多摩での素晴らしい思い出が幾らでも浮かんでくる。唯一の心残りは・・3ヶ月間エネルギーを注いで作ったストーブ小屋だ。誰かが利用してくれたら嬉しいのだが。
この1年、温暖で畑と岩場があり、周りに家がない場所を探していた。
この夏、僕等は静岡県伊東市に引っ越す。終の棲家になるかどうかは解らないけど、面白い日々が待っているような気がする。
さて引っ越しの準備もあるが、今は4月にやり残した課題に挑戦するので、そこに向けて集中してトレーニングを続けたいと思っている。
写真撮影・・・沢登さん 嵯山さん
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