ツアーの終盤には、お待ちかねのダイナマイト!外に出て山に向かって投げる気満々でおりましたが、実際はそうではなくなんと銀山の中で爆発させました。大丈夫かと思うほど粗雑に見える導火線をニトログリセリンの塊の中にグリグリとねじ込み、火をつけた後「そんなすぐに爆発しねーから口にくわえてみな」と元銀山採掘員であり、今はガイドになっている彼に強烈に勧められ、導火線に火がついたまんま、恐る恐る口に運びました。「シュー!」という導火線がどんどん短くなっていき、今まで嗅いだことのない匂いにむせそうになりながら写真をパチリ。口にくわえる観光的儀式を終えるとすぐにダイナマイトを壁に押し込み 100m ほどさらに出口に近づき待ちました。「もうすぐだな」とガイドが発してすぐに、「ドン!!」という音と共に衝撃が狭い通路全体に伝わり、衝撃でできた風が僕らを襲いました。一瞬ではありましたが、さっきまで口にくわえていたダイナマイトの物凄い威力を全身で感じ、「堪能した」という感情よりも「もう二度とあんな馬鹿な真似はしない」と心に誓った体験でした。